いよいよ、夏本番。
毎年この時期は蝉時雨に起こされるため、
目覚まし時計が不要になる。
この「蝉時雨」という言葉を最初に思い付いたのは誰なのだろう。
降り注ぐセミの鳴き声を雨に見立てるなんて。
朝、目覚めるたびに、
蝉時雨って、なんて素敵な日本語なんだろうと思いつつ、
夏の風情を楽しんでいる。
そして、夏といえば、今日は天神祭の本宮。
奉納花火が打ち上げられた。
3年ほど、天神祭の花火が肉眼で見える場所に住んでいたことがあるが、
大阪生まれの大阪育ちのくせに、祭りには行ったことがない。
暑いし、人は多いし、花火見物はテレビがイチバン♪
今夜も例年通り、
ビール片手にテレビで花火見物と決め込んでいたわけだが…。
テレビに映し出される花火を見て思った。
周囲のビルの灯りが、夜空を彩る花火を邪魔していないか!?
大阪城のライトアップは、ヨシとしよう。
大川沿いに並ぶ屋台の提灯灯りもいい。
船渡御のかがり火や提灯灯りもいい。
しかし、立ち並ぶ高層ビルの窓という窓に煌々と灯された灯りは、
奉納花火が打ち上げられるほんの二時間足らずの間、
協力して消灯することはできないのだろうか?
年に一回、天神祭の夜の二時間だけ、
企業は残業をしないとか、飲食店は灯りをキャンドルにするとか、
何か工夫できないのだろうか?
あのビル群のキラキラの灯りがなければ、
花火がもっともっと美しく見えるだろうに。
そんな風に思うのは、私だけだろうか?
ユミ