ときどき、何かに「呼ばれる」ことがある。
今年2月、鎌倉の大仏さんに呼ばれた。
関西人の私にとって、大仏と言えば奈良の大仏さんだが、
以前からずっと「臼杵(大分県)の石仏と鎌倉の大仏さんを見てみたい」と思っていた。
そこへ、知人から「鎌倉でイベントやります!」との案内があり、
「これは、大仏さんに呼ばれちゃったな~♪」と感じた私は、
即決で「行きます!」と返事をし、
念願の鎌倉大仏とのご対面、そして、初の鎌倉散策が実現したのだった。
もっと日常的で些細な例を挙げると、
何気なくテレビをつけると、昔好きだった歌手が歌っていた。新曲が出たらしい。
あまりにタイミングが良すぎて、「あ、呼ばれたな♪」と思う。
その後、久しぶりに昔のアルバムやライブビデオを引っ張り出して楽しんでみたりする。
つい最近では、
たまたま目にした市の広報番組で、「棟方志功展」が開催されていることを知った。
3年ほど前、大阪市内で開催されていた展覧会を諸事情により見逃して以来、
ずっと気になっていたが、なかなか青森の「棟方志功記念館」まで行く機会がなかった。
めったに見ることのない市の広報番組で偶然知るなんて、
やっぱり、「あ、呼ばれた!行かなきゃ♪」と思ってしまう。
行ってみると、想像していたより多くの作品が展示されており、満足のいく内容だった。
この「呼ばれた」という感覚を、私はとても大切に思っている。
自分のアンテナの感度を知るバロメーターだからだ。
アンテナの感度が落ちると、途端に何者(何事?)からも呼ばれなくなり、
生来、怠け者で出不精な私は、たちまち引きこもり状態になってしまう。
今年は今のところ感度良好のようだが、
実は、昨年までの数年間はかなり感度が落ちていた。
今後は常にアンテナを広げ、好奇心を刺激される情報をキャッチして、
フットワーク良く動き続けたいと思っている。
ユミ