ことの葉

日々の想いを「ことの葉」にして綴っていきます。

2012年07月

私のオリンピック観戦

ロンドンオリンピックが始まった。8時間の時差は観戦するのもなかなか大変。
いろいろな競技の決勝が明け方になるので、夜の延長で起きているか、一度寝て朝早く起きるか……やっぱり、夜の延長になっちゃうよね~
だから、この週間は睡眠不足だな。

今回、お家芸の柔道が2日目を終えて苦戦のようだけど、銅メダルでも残念って……
金メダルを取ることを12千万人に期待されちゃって
大変だなぁ~と思う反面、申し訳なくもある。

だって、昨日まで、私、彼らのこと誰一人として知らなかったから。
国内予選だってほとんど見ていない。誰が代表なのか、どんな技が得意なのか、
何も知らないのに、応援だって一度もしたことがないのに、
突然、12千万人もの赤の他人から金メダルの期待を被せられて
金メダルが取れなかったら、12千万人もの俄か監督に、テレビの向こうから
「技が切れていなかった」だの「スピードがない」だの言われて……

スポーツだもの。自分のために戦って。
メダルは自分が頑張ったご褒美だから、「応援してくれる日本の人々のために」なんて言わなくていいよ。

今、ロンドンで戦っている人たちは、その誰もが
私が遊んでいた時間も、命を削るようにして練習をしてきた人たちだから
その存在だけで、あなた方は、もう金以上に光り輝いている。

だから、すべてのアスリートが、その力を存分に発揮できる戦いを
私は一つでも多く観戦したい(テレビだけど)
ウェイトリフティング女子・三宅選手銀メダル。最高に格好良かった。
アーチェリー女子団体銅メダルも、最後、痺れる展開だったね。
普段あまり目にしないスポーツに感情移入してしまう
それが私の好きなオリンピック観戦。

 

MAO-MAMA

夏の風情

いよいよ、夏本番。

毎年この時期は蝉時雨に起こされるため、

目覚まし時計が不要になる。

この「蝉時雨」という言葉を最初に思い付いたのは誰なのだろう。

降り注ぐセミの鳴き声を雨に見立てるなんて。

朝、目覚めるたびに、

蝉時雨って、なんて素敵な日本語なんだろうと思いつつ、

夏の風情を楽しんでいる。


そして、夏といえば、今日は天神祭の本宮。

奉納花火が打ち上げられた。

3
年ほど、天神祭の花火が肉眼で見える場所に住んでいたことがあるが、

大阪生まれの大阪育ちのくせに、祭りには行ったことがない。

暑いし、人は多いし、花火見物はテレビがイチバン♪

今夜も例年通り、

ビール片手にテレビで花火見物と決め込んでいたわけだが…。

テレビに映し出される花火を見て思った。

周囲のビルの灯りが、夜空を彩る花火を邪魔していないか!?

大阪城のライトアップは、ヨシとしよう。

大川沿いに並ぶ屋台の提灯灯りもいい。

船渡御のかがり火や提灯灯りもいい。

しかし、立ち並ぶ高層ビルの窓という窓に煌々と灯された灯りは、

奉納花火が打ち上げられるほんの二時間足らずの間、

協力して消灯することはできないのだろうか?

年に一回、天神祭の夜の二時間だけ、

企業は残業をしないとか、飲食店は灯りをキャンドルにするとか、

何か工夫できないのだろうか?

あのビル群のキラキラの灯りがなければ、

花火がもっともっと美しく見えるだろうに。

そんな風に思うのは、私だけだろうか?

                    ユミ

 

夏の記憶


高校野球の地方大会が真っ盛り。あーーー夏!!!!という感じ。

私の故郷の代表は……なんて、毎日、結果を検索したり。
それに加えて、今年の夏はオリンピック!!!!!
わが家の一日は、間もなくロンドン時間で回り出す。

好きなんだよな~スポーツ……を観るのが。
私にとって、スポーツは「する」ものではなく、「観る」もの。
だから、幅広く観ますよ。いろいろと。

F1も好きで、サーキットまで行ってたし。
競馬も好きで、競馬場まで行ってたし。
アメフトも好きで、競技場に行ってたし。
もちろん、野球も好きで、甲子園に行ってたし。

その中でちょっとご自慢もある。

例えば……
1977
年富士スピードウェイで開催された日本GPで起きた
ジル・ヴィルヌヌーブの事故をリアルタイムで見た!!!(テレビで…)
ハイセイコーが断然の1番人気を背負いながら敗れたダービーも
リアルタイムで見た!!!(やっぱり、テレビ…)

でも、そんな私が、
2006821日は甲子園にいた。
早稲田実業 駒大苫小牧の決勝再試合だ。
現在、プロで活躍している早実の斎藤君と駒大の田中君が投げ合って決着がつかず、
翌日再試合になった歴史に残る試合。

こんな試合はもう当分見られないかもしれないと
その日の朝に「行こう」と決めて、家族で出かけた。
甲子園は超満員。陽射しは半端ない。
でも、陽射しをまともに受けながら声を枯らして応援している高校生たちを見ていると
暑いなんて言ってられなかった。

……夏休みももうすぐ終わろうとしていたあの日の記憶。

あの時、ホームランが飛んでくるのを見ながら、
その意味もわからずにはしゃいでいた娘が、今はもう大学生。
あの時の、斎藤君や田中君より年上になった。


時は移り、人は変わる。それでも……
今年も、暑くて熱い夏が来る。

 

MAO-MAMA

夢の期限

もうすぐ、ロンドンオリンピックが開催される。

これに合わせて、ニュース番組のスポーツコーナーなどでは、
アスリートのこれまでの軌跡が紹介されたり、
トレーニング風景が取り上げられたりするようになった。

ときには、今まで知らなかった選手や競技が紹介されることもあり、面白い。

時間の許す範囲で見ているが、

そのうち何名かのアスリートが「未来日記」をつけていることを知った。

その日あった出来事を記すのが「日記」だが、

「未来日記」は、文字通り未来に起こる出来事を書く。

もちろん、その日の練習メニューや摂った食事、体調、

反省点、気付いたことなども記録しているようだが、

メンタルトレーニングの一環として、

「未来に起こる出来事を既に起きた出来事として書く」のがとても重要なのだという。

ここで大切なのは、例えば、

「◯年◯月◯日の×××××大会で、日本新記録で優勝し、日本代表に選ばれる」

2012年夏のロンドンオリンピックに出場し、金メダルを獲る」

という風に、目標として書くのではなく、

「◯年◯月◯日、×××××大会。日本新記録で優勝し、日本代表に選ばれた」

2012年夏、ロンドンオリンピックで金メダルを獲った!」

という風に、過去形で、既に達成したこととして書くのだ。

なかには、

「やったー! 2012年夏、ロンドンオリンピックで金メダル獲得!」

2012年夏、ロンドン五輪で金メダル獲得!  4年間よく頑張った。

◯◯コーチ、◯◯さん、お父さんお母さん、ありがとう!!」

などと、達成したシーンが具体的にイメージできるように書いている人もいた。

そうやって何年も前に自分が書いた未来日記を繰り返し読みながら、

日々、夢の実現に向けて邁進するのだ。


よく、

「夢は見るものではなく、叶えるものだ」

「夢は諦めなさえしなければ、いつか必ず叶う」

という言葉を聞くが、強く心に思うだけでは、夢を実現させるのは難しい。

ではどうするのか。

国を代表してオリンピックに出るアスリートが、

夢を実現するために未来日記をつけていると知って、今更ながらに気付いた。

夢には期限が必要なのだ。

夢に期限を設定し、いつまでに何をどうやるのか、具体的な目標を決める。

そうすることで、夢は動き出す。

このことにもっと早く気付いていれば、私の人生は変わっていたかもしれない。

(いや、あるいは今と何も変わっていなかったかもしれない。)

ともかく、何かを始めるのに遅すぎるということはない。

子どもの頃の夢をもう一度思い出して、

やり残していた何かに挑戦してみよう。

                                            ユミ


57匹の羊たち

今日は“海の日”……世の中は祝日だ。
家で仕事をしていると、世の中の祝日には段々疎くなる。
今日も仕事をしているけれど、何ら不思議でもない。これが当たり前。


おそらく、世の中の同世代の女性の多くが送っている日常とはちょっと違った時間の過ごし方をしていると思う。まず、料理が下手。掃除が嫌い。女性として失格だな
()
それでも、何とかできる範囲で母親とかやっていて、子どもも大学に通うようになったし、今はお義母さんの介護とかいうのもやっている。とても十分ではないと思うが……


でも、何よりも普通じゃないと思うのが、睡眠時間かな。
元々、眠ることが嫌い。というとちょっと違う。怖いという方が正しいかもしれない。
眠ることに罪悪感があるのだ。
最初にそう感じたのは小学5年生頃だったかもしれない。その頃は18時間眠らなければならないと言われていたので、8時間と言えば1日の1/3だから、自分が75歳まで生きるとすると「25年間も眠るのか」と感じたのが始まりである。そんなに眠って、死ぬまでにやりたいことをやり遂げられるのか……などと、10代になったばかりのこまっしゃくれた私は考えてしまったのである。


そう考えてしまうと、眠ろうと思ってもなかなか眠れない。
ある時、あまり眠れないので、羊を数えてみた。眠れると聞いたから……
羊が1匹、羊が2匹、羊が3匹……数え続けていくと、頭の中が羊だらけになってしまった。そして、とうとう57匹目がすでにいっぱいになっていた羊の上に落ちてしまい、踏まれた羊が喚き出して、私の頭の中の牧場は大騒ぎになってしまった。ますます眠れない。
それで、私は意を決してベッドに起き上がり、ノートと鉛筆を出して来て計算を始めた。私の頭のサイズから断面積を出して、羊1匹当たりの大きさを計算しようと考えたわけである。
結果、私の頭の中の羊は21mm角くらいの大きさ、つまり、1匹で1辺が2cm程度のスペースを占めることが判明した。なんか、可愛い。


今も私の頭の中には、
1辺が2cmのスペースに収まる小さな羊が今もどこかに隠れている……に違いない。今は無理に眠ろうとせずに、眠たくなったら眠るという、あまり宜しくない生活をしているので登場する機会はあまりないが、57匹の小さな羊は押し合い圧し合いしながら、次の出番を待っている……と何となく思っている。


ああ~、思いっきり朝寝坊したいなぁ~ と思っていたら、変なことを思い出してしまった祝日の朝。

 

MAO-MAMA

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